SIer業界に入るなら大手に行け【現役SEによる解説】

SIer
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SIer業界に入るなら大手に行け

SIer業界へ就職または、転職を考えている人がいたら、大手SIerに行くべきです。

この記事では、

「SIer業界へ就職するために市場分析をしている」

「大手SIer業界へ転職したい」

そんな方にとって有益な情報を得られる記事となっております。

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SIer業界に入るなら大手に行け

SIerとは、自社でシステムを作る部署がない企業から仕事を受ける会社のことを言います。

SIerについて詳しく知りたい方は、別の記事で分かりやすく記載しているので、ご覧ください。

図のように、一般企業から仕事を受注するのは大手SIer企業です。このように一番最初に仕事を受けている企業を1次請けや元請けといいます。

業界の特徴として、自社でできない仕事は中堅や孫請けに投げる多重下請け構造となっています。

つまり、大手では、仕事を受け上流工程の要件定義や基本設計を行い、製造工程(プログラミングやテスト)を下請けの企業に依頼する特徴があります。

中堅や孫請けでは、大手企業から大手の利益を差し引いた分の値段で中堅に依頼します。中堅はさらに利益を差し引いて孫請けに依頼します。

このように、ピラミットの下層にいる事業者は、少ない賃金でシステムを製造する必要があり、ブラックになりやすく、賃金が安い傾向にあります。

ですので、SIer業界に行くのであれば、大手SIerに行くべきです。

下流のSIerに就職すると危険である理由について詳しく知りたい方は別の記事で記載していますのでご覧ください。

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大手SIerとは

大手SIerとは、富士通、日立、野村総研、伊藤忠テクノ、大塚商会などがあげられます。

これらの企業では、企業から1次請けで受注することができる企業です。

なぜ中堅、孫請けで仕事が請けれないか

SIer業界に依頼するシステムは、大規模な案件が多いです。企業の基幹システムを作ると最低でも、数千万~の案件が当たり前です。

また、システムを作って失敗する確率は30%あると言われています。

失敗したときに資本力がない、中堅や孫請けのSIerでは、責任を取ることができませんよね。

この理由から、大手SIerにシステムを開発する案件を依頼することが多いのです。

大手SIerのメリット

メリットは4つあります。

  • 安定している
  • 給与が高い
  • 福利厚生が充実している
  • マネジメント力をつけれる

安定している

大手のSIerは日立や富士通のように大企業が行っていたり、野村総研のように大企業から出資されている企業が多いです。

大企業であることから、IT以外の事業もあるため、IT業界が不況でもほかの業界でカバーすることができるので、経営が安定しています。

給与が高い

1次請けが多いことから、一番最初に利益を得ることができることから給与が高くなる傾向にあります。また、中堅や孫請け企業と異なり時間当たりの単価が高いので給与が高くなります。

福利厚生が充実している

大企業の福利厚生であったり、親会社の水準の福利厚生であるので、家賃補助などの福利厚生が充実していることが多いです。

マネジメント力をつけられる

大手SIerの一番の特徴です。大手は、中堅や孫請けに仕事を依頼している際に、プロジェクトを管理します。スケジュール通りにプロジェクトが進捗しているか、品質を確保できているかを管理する仕事がメインになります。この業務を行うことによりマネジメント力をつけることができます。

会社によってはPMP(プロジェクトマネジメントの資格)を取得させる会社も多いです。この資格はMBAの次に需要がある資格とも言われるステータスになる資格です。

業界の特徴から、優秀なプロジェクトマネージャーさえいれば、中堅や孫請けを利用してシステムを作ることができてしまいます。

大手のデメリット

大手のデメリットは3つあります。

  • ドキュメント作成が多い
  • プログラミングができない
  • 最新技術にかかわる機会がすくない

ドキュメント作成が多い

大手SIerでは、顧客への説明用の要件定義や基本設計や社内のプロジェクト進捗報告用の資料などを作る機会が多いです。

プログラミングができない

時間当たりの単価が高いことから、製造工程(プログラミングやテスト)の工程を行うことは少ない特徴があります。理由は割に合わなくなるからです。この理由から、プログラミング工程は、中堅や孫請けに依頼するので、プログラミングを行う機会は少ないです。

最新技術にかかわる機会が少ない

企業にもよりますが、一般企業の依頼を受けて仕事を受けることが多いため、Web系業界などと比較して最新技術にかかわる機会が少ないです。Web系では競合対策やサービスレベル向上のために最新技術をすぐに取り入れる傾向にあります。しかし、SIer業界はその仕事が依頼されない限り行うことがないため、関わりにくい特徴があります。

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まとめ

SIer業界へ就職および転職するなら大手に行くべきである解説しました。

理由は、多重下請け構造であることから、中堅や孫請けの事業者が低賃金、ブラックになりやすいからです。できれば、ホワイトな会社に就職したいですよね。

最後まで、閲覧いただきありがとうございました。

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